カフェで韓国語 CAFE-COREA通信 -9ページ目
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韓国の方言

皆さん、アンニョンハセヨ!


2年前に、釜山へ結婚式での通訳をしに行ったことがありました。

私の知り合いの日本人の方が、韓国の女性の方と結婚するということで、
奥様が釜山の方ということもあり、釜山で式を挙げることになったそうです。


式場はコモドホテルでした。

釜山にいらっしゃった方はご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
釜山駅から龍頭山(ヨンドゥサン)公園の方に上がっていくと
そびえたっている、和風チックなホテルです。

私あたりになると、式ももちろん重要なのですが、
通訳で行ったということもあり、釜山でも有名なホテルにただで泊まれるとあって
ただで乗ったセマウル号に乗っているときから、多少はしゃぎ気味でした。

貧乏性というのは嫌なものです。


それにしても、釜山というのは本当に方言のきつい地域です。

語尾が変わったりするのはもちろんのこと、発音も変わってしまったり、
何よりアクセントが全然違うため、通訳をしながら本当に苦労しました。

ソウルの言葉であれば、聞きなれていることもあり、あっさりと分かるような言葉も
釜山に行くと、独特な発音とアクセントに耳が慣れるまで、時間がかかるのです。

しかも釜山の方々、こっちが韓国語分かると思うと、容赦がないのです。
フルスピードで、きつい方言を私に次々と投げかけてきます。

この時私は、「釜山の方言も勉強しておけばよかった」と心から思いました。


韓国の結婚式では「ペベク」といって、韓国の伝統衣装を着て
さまざまな儀式を行う、伝統的な結婚の儀を行います。

私もその場に立ち会うのは初めてで、始まる前に事前に説明を聞いておかないとと思い
主催者側のところに、説明を聞きにいったのです。

ところが、担当の人が、釜山の中でも聞いたことのないくらい訛りのきつい方で、
聞き取るのが精一杯のような状況になってしまいました。

担当者の方が、私に矢継ぎ早に言葉をぶつけてきます。


担「きみは、「トゥクタム」ってのを知ってるんかえ?」

私(心の中で「トゥクタム」? なんだろう… 聞いたことない単語だなと思いつつ)
「いえ、ちょっと存じておりませんけど…」

担「トゥクタムっていうのはだな、新郎新婦の両親がのぉ、
 新郎新婦に向けていう、ありがたい言葉なんじゃい」

私「ああ、そうなんですか…」


思い当たる節がありました。

まだ私がソウルの語学学校に通っていた頃、ペベクの話の中で
そんなことをすると先生が言っていた記憶がよみがえってきたのです。


…待てよ? それって「トクタム」じゃないのか?

「トクタム」
漢字で「徳談」と書き、文字通りを新郎新婦の両親が
新郎新婦に対していうありがたい言葉のことです。

釜山方言では、オがウに変わってしまうのです。
そのことをすっかり忘れていた私は、
「トゥクタム」を「トクタム」とはまったく別の単語として捉えてしまったのです。


「トクタムって言ってくれりゃ、分かったよ…」

結局一発で聞き取れなかったということで、
恥をかく結果になってしまいました。


日本にもさまざまな方言があるように、韓国にもさまざまな方言があります。
その中でも、釜山の方言は独特です、というよりものすごくきついです。
一回聞けば耳に残るくらい、ソウルの言葉とは差があります。

皆さん、韓国語を身につけたあと、釜山に行く時は要注意です!!

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